MIINIATURE LIFE展に行ってみました!
現在、鹿児島の山形屋で“MINIATURE LIFE展~田中達也 見立ての世界~”が
6月14日から30日まで開催されています。
この展覧会が開催されている事を知ったのはSNSから流れてきた投稿からでした。
この投稿から興味を持ち早速山形屋へ行ってみました。
展示されていたものはクロワッサンの雲の上に乗る人やブロッコリーの木の下でくつろぐ人
キッチン用具の遊園地で遊ぶ人やCDロムの積み立てられた高層ビルから出て家路へと急ぐ人達の姿…
会場内には驚くべき世界が広がっていました!
会場内に入った瞬間に目を奪われたのは
「大人になると常識や固定概念というものがつきまといます。本は読むもの、服は着るもの、野菜は食べるもの。子供の頃はもっと自由に発想して物事を見ていたはずなんです。積み重なった本はビル、服は床に広げて大草原、野菜は森や山。視点を変えることで発見できる見立ての面白さ。大人になるにつれて忘れてしまった遊び心。そんな子どもの頃もっていたであろう発想や視点を大人が本気で考えて形にしたらどうなるのか。本店をご覧いただいた後にあなたの身の回りのものが、少しでも楽しく見えると幸いです。」
というご挨拶文。
展覧会を出た後にこの文章を見直すと「ああ、そういう事か。」と納得してしまいました。
なんとなく普段使っていた物の見方が変わり、遊び心を持ちたくなってしまったので。
次に驚いたのは“会場内撮影OK”の表示でした。
「展示会の様子をSNSでシェアしてみませんか?」と一言添えて
たしかに会場内を見渡すと老若男女、作品にカメラを向け撮影を行っている!
この展示会をTwitterやInstagramなどを使って一つのお祭りみたいに盛り上げている印象を持ちました。
さらに驚いたのは、普段だったら作品展では飽きて暴れだす子供たちが
「すごい!」や「おもしろい!」と興味をむき出しにして作品に夢中になっている所でした。
大人だけでなく子供にも好奇心を触発して夢中にさせている面白さを感じました。
とにかく、展示会場に入ると作品の面白さに時間も忘れて過ごせる空間
一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
MINIATURE LIFE展の田中達也さんってどんな人?
今回、面白い作品を出展してる田中達也さんはどんな方なのか知ると展示会がさらに楽しくなると思います。
本当にすごい方なんです!
田中達也さんとはこんな人
画像引用元:https://campfire-pub.s3.amazonaws.com
1981年生まれ。
熊本出身。現在、鹿児島を拠点に活動をしています。
2011年よりインスタグラムでの投稿を毎日行い作品は“ミニチュアカレンダー”と呼ばれるようになりました。
現在、インスタグラムのフォロワー数は139万人以上を持つ人気の写真家です。
インスタグラムでの投稿を始めた当初は広告やウェブサイトのデザイナー・アートディレクターを行っていたため
期間限定で行う予定でしたが「作品をもっと見たい」と言うフォロワーが増えていきました
さらに、ミニチュアカレンダーの仕事が殺到し本業よりも忙しくなってしまったため独立を決意したとの事。
もともとミニチュアは趣味でしかなかったそうです。
ではなぜミニチュアを使ったのかと言うと…
インスタグラムで投稿をする際に風景にモデルを立てることで見栄えが良くなる事を知っていたものの
デザイナーとして勤めていた時期はモデルを使って撮影を行う時間がなく、手軽に撮影を行うための手段にミニチュアを利用したそうです。
そして、撮影技術についてはインスタグラムを始めてから独学で習得したそうです。
そうして、現在の主にジオラマ用の人形と日用品を使い
ミニチュア視点で日常の物事をとらえ、色々と面白い事を考える独自の視点で作品を手掛けるように至ったそうです。
「ひよっこ」のオープニングも田中達也さんが作った作品だった。
2017年4月から9月に放送されたNHKの「連続テレビ小説 ひよっこ」のオープニング映像を覚えていますか?
桑田佳祐さんの「若い広場」に合わせて次々にタワシを使った田んぼ、畳を使った道、パンの列車が走る駅、炊飯器や時計が建物に化けた街並など一つ一つが可愛らしくて毎日見ても飽きない映像でした。
実は「ひよっこ」のオープニング映像これを手掛けたのも田中達也さんだったのです。
このかわいい映像、一つ一つが手が込んでいて「時間がかかったのでは?」と思うのですが
製作期間たった3日。脱帽です。
テレビや雑誌、CMなど今後も身近な場所で作品に出会えるかもしれませんね。
MIINIATURE LIFE展とはどんな展示会
MINIATURE LIFE展~田中達也 見立ての世界~ではどんな作品があったのか紹介したいと思います。
MINIATURE LIFE展が始まったきっかけに迫る
田中達也さんが初めて個展を開いたのは2015年の鹿児島でした。
ただ作品を発信するだけじゃ、見てくれる人は増えない、もっと多くの人に見てほしいという気持ちから
SNSに興味がない人に向けて展示会を開いたことが発端でした。
写真32点、写真に使われたモチーフ15点を展示
1000人来場された方の中にはお年寄りや子供などSNSに親しみのない年代のお客様も多く来たそうです。
そこから全国での展示会が開催されるようになりました。
MINIATURE LIFE展の作品紹介
6月16日MINIATURE LIFE展に行った際、田中達也さんのトークショーが催されていました。
そちらで紹介されていた作品について紹介します。
まずはこちら。
「ミニチュアを使った仕事とはどんな事をするんですか?」と田中達也さんはよく質問されるそうです。
その問いに対して「ブロッコリーを木に見立てて写真を撮っているんですよ」と答えるそうです。
ブロッコリーは見立ての初級編
田中さん自身作品に困ったときにはブロッコリーを使って作成するそうです。
ちなみに田中さんのアイデアは常に色々な物を見て考えて生み出されていたもので
ぱっと思い浮かぶものではないそうです。でも、買い物中に思い浮かぶことが多いとか。
続きましてこちら“チャーヒン”!
田中達也さんの作品はタイトルも面白いです。
ダジャレ気分でタイトルを作る事もあるそう
チャーハンをサーフィンの波に見立てています。いい波です。
ちなみにこのチャーハン。
普段料理する時にはご飯が自分の方に向かって縦向きに波が来ますが
作品は鍋の右端から左端に向かって横向きにご飯の波が出来ています。
波のバランスが横向きの方が良いと職人さんにアドバイスをいただいてこの型になったそうです。
こちらはポッキーに見立てた作品
隣にペンキがあるので、子供たちはペンキ職人気分で遊ぶことが出来るそうです
画像引用元:https://www.bing.com/images
この作品はクロワッサンを雲にモチーフにしたので「クモワッサン」と言います
田中達也さんは空を見てクロワッサンに見える事から発想したとの事
洗濯ばさみや食器などを見て作品を思い出して、家事などが楽しくなって欲しいとの願いもあるみたいです
こちらは「雨あけパンチ」の拡大版!隣に透明傘がありインスタ映えしそうです。
こちらでミニチュアの人形の気分を味わう事が出来ます。
そして、こちらが鹿児島ならではの作品!
「本気を出した桜島大根」です。
桜島大根を桜島に見立てた作品だそうで、葉っぱが火山の煙にも見えます。
葉っぱから引っ張ると今にも大根が出てきそうな作品です。
他にも色々な作品がありますが、この桜島大根の作品だけは鹿児島限定の特別な作品となってます。
MIINIATURE LIFE展でミニチュアの世界に触れてみよう
MINIATURE LIFE展は年代を選ばずに楽しめる展示会でした。
そして、展示会の後は街の風景や普段使っている日用品への物の見方が少しだけ変わり
家事やデスクワークをする事が楽しくなるきっかけを与える作品に多く巡り合えました。
あなたもこちらの展示会でミニチュアの世界に触れ、物に対する発想や考え方を変えてみませんか
MINIATURE LIFE展~田中達也 見立ての世界~
開催日時:6月14日(木)~30日(土)
時間:午前10時~午後7時30分(最終日午後5時終了)
入場料:一般700円/大学・高校生500円(税込)(中学生以下無料)
会場:山形屋文化ホール(2号館6階)
電話番号:099-227-6111
住所:〒892-8601 鹿児島市金生町3番1号
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